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診療内容

T.尿路結石

尿路結石はこんな病気です

   1.尿路に石ができる


「富裕病」とも異名をとるこの病気は、人種、気候、文化などよりも食事の影響がはるかに大きいことが分かってきました。(図1)

日本でも食生活の欧米化で本症の頻度は増え続けています。(図2)


図1:尿路結石形成に
影響する因子


図2:日本人における摂取栄養と尿路結石の頻度



「読んで字のごとく「尿路」に石ができる病気で、その素材は尿に溶け込んでいるカルシウムやシュウ酸、リン酸など。
これらのミネラル物質から何らかの原因で結晶となり、有機物質も巻き込んで石のように固まってしまうのです。

石ができる部位によって「上部尿路結石」と「下部尿路結石」に分かれますが、現在では約95%は前者、すなわち腎臓で形成され、またはこれが尿管に下降したものです。

後者の膀胱結石あるいは尿道結石は約5%のみで、しかも前立腺肥大症や尿道狭窄などの尿の出にくくなる状態の時にのみ出来ます。なぜ石が出来るのかは尿路感染、代謝異常、ホルモン、薬など、原因のハッキリしているものもありますが、およそ約8割は原因不明です。


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   2.色々な結石があります


石が作られる過程は、尿中の結石成分(ミネラル)の濃度が何らかの原因で過飽和状態になり、腎臓に結晶核が生じます。
その結晶が成長、凝集して結石となると考えられています。2:1以上の割合で男性に多い病気です。

「石」といっても体に出来る石のこと、素材となる成分はいろいろです。そして、その成分によって色や形が違ってきます。
成分を調べると発症の手掛かりがつかめるので、再発防止のためにも、自分の結石の分析結果を知っておくことは大変重要となります。

尿路結石のなかでも圧倒的に多いのがシュウ酸カルシウムを主成分とするもの。
尿中のシュウ酸が増えることが最も悪影響を与えます。金平糖状あるいは表面がギザギザな形になるので、小さくても尿管に引っ掛かりやすく、排出されにくいのが特徴です。



シュウ酸カルシウム

このタイプの石が尿路結石のおよそ8割を占めています。

リン酸カルシウム

この成分の結石は尿がアルカリ性になった時に出来やすい。純粋なものとは殆ど無く、前記のシュウ酸カルシウムと共存している事が多い。


リン酸マグネシウムアンモニウム

尿路感染が原因で、男性に比べて尿道の短い女性に多い結石の成分です。尿素分解菌が尿素をアンモニアと炭酸ガスに分解します。アンモニアにより尿がアルカリ性になり、この成分の結石が形成されます。

いったんこの結石ができると、石が細菌を増やし、細菌は石をますます成長させるという悪循環が起こり、腎盂腎杯の形そのままのサンゴ状結石(図4)となりやすい。

尿酸

尿が酸性になった時に出来やすい結石です。痛風、高尿酸血症、高尿酸尿症などの人がなりやすいのですが、これは尿をアルカリ性にすることで改善できます。

シスチン

尿路結石には遺伝性のものがいくつかあります。その代表的なものがシスチン結石です。これも尿をアルカリ性にする事で溶かすことが可能です。



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